ダンマパダ(法句経)講義63偈[第5章の4]
スマナサーラ長老のダンマパダ(法句経)講義
第5章 愚者(Bqla-vagga)63偈[第5章の4]
『高慢』と『心の鍵』
愚者(自分)は無知であると知る彼こそがそれによって賢い。
しかしながら、愚者(自分)は賢いと慢心する彼は、
実に愚か者であると言われる。
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◎人間は大きく2種類に分けることができます。
(1)「この世の中は知らないことばっかりだ」という人。
(2)「私はいろいろ知っているんだ」という人。
黙っていても智慧が開発されてしまうのは(1)のタイプの人です。(2)のタイプは決して成長できません。持っている知識も衰えてしまうばかりです。
◎今回の法句経講義のキーワードは『高慢』と『心の鍵』です。
人間は「あれも知ってる「これも知ってる」と言いたくてたまらないものです。
自分の愚かさに気づくのではなく、その逆をやっているのです。
「自分にはまだまだ知らないことが多い」という人は大丈夫です。
しかし、「自分は知ってるぞ」という人は決して成長できません。
その人は自分の心に『高慢』という強力な『心の鍵』をかけているからです。
お釈迦様は、高慢を捨てない人間を見て悲しまれました。
ほんの数分で導く能力あるブッダでも、自分で鍵をかけた人の心にアクセスすることはできないからです。人の心はフリーアクセスではないのです。
自分の心を閉ざしたら生きていけない。でも、無闇に開いたら危険に遭う。心をしっかり守りながら、智慧に向かって自分を開く作法をブッダの言葉に学びましょう。
(06年6月10日 ゴータミー精舎で収録)
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~生きとし生けるものが幸せでありますように~
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