なぜ、悩む! 幸せになるこころのしくみ
*8月1日河北新報・読書欄/7月26日中外日報・中外図書室/7月10日福島民友・読書欄など、書評も続々掲載されています。テキストはリンク先をご覧ください。
*紀伊國屋ブックウェブの和書デイリーベストで第1位に!(2005年7月1日,2日サイトで確認)
サンガ (2005/06)
売り上げランキング: 385
レビュー:< ぬるーい仏教書の世界にまた一発爆弾投下! >
初期仏教界の雄A.スマナサーラ長老と、芥川賞作家にして僧侶としても人望厚い玄侑宗久師の対談です。二回の対談では話題は多岐にわたっており、当代きっての仏教界の俊英が世の中をどうとらえていうかということに興味は尽きない。お二人の守備範囲の広さとその博識ぶりには驚かされると思います。
とはいっても本領は上座仏教(初期仏教)と大乗仏教とりわけ禅仏教というお互いの立ち位置を踏まえたスリリングな仏教論です。『般若心経』の「空即是色」は間違いであると堂々と喝破するスマナサーラ長老の舌鋒は、日本では八宗の祖と崇められる龍樹の「空」哲学にも容赦なくメスを入れます。いやぁ、こんなこといえる人、他にいませんよ。
宗派は違えど、僧侶としてははるかに先輩であるスマナサーラ長老の迫力にタジタジになりつつ、落ち着いたく超と禅仏教と日本文化のものの見方を提示しながら論点を浮き彫りにする玄侑師の姿勢にも好感が持てます。何冊か出ている玄侑師がらみの対談本のなかでも、出色の出来ではないでしょうか?
初期仏教と禅宗をつなぐ菩提達磨(ダルマさん)への評価、「山川草木悉皆成仏」という日本仏教を象徴する言葉への目からウロコの解釈など、全編に仏教の常識を揺るがす智慧の光が瞬いているような一冊です。そんな、あぜんとするほど切れ味の鋭い「仏弟子の世間話」をぜひ体験してみて下さい。 (佐藤哲朗)
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» 「ボクは坐禅から逃げた」9年目の回答−文藝春秋 2005・08より− [-Nakamichi_s Textile-]
◆記録としての記述として。
心の貌(かたち) 昭和事件史発掘」④ 金閣寺放火事件の青年僧はなぜ?
「美への嫉妬」という言葉の陰に潜むものとは
ホスト柳田邦男/ゲスト玄侑宗久(作家・福聚寺副住職)/斉藤環(精神科医)
文藝春秋 8月号 p.336-337より引用
斉藤
私は禅と精神疾患という関わりから、まず最初にグレゴリー・ベイトソンという人類学者の「ダブル・バインド・セオリー」を連想しました。ダブル・バイ�... [Read More]
Tracked on August 12, 2005 at 03:39 PM
» 『逢いたいチカラ』と『生きて死ぬ智慧』 [ニライカナイ逢いたいチカラ]
30年来の病苦に苦しんだ、生命科学者・柳澤桂子の現代詩訳・般若心経絵本。 生命曼 [Read More]
Tracked on August 13, 2005 at 09:56 PM

Comments
エッ!「空即是色」は間違い?
『中陰の花』で第125回芥川賞を受賞された作家で、臨済宗僧侶でもある玄侑宗久さんの『仏弟子の世間話』という本を読みました。
この本は、玄侑宗久さんとアルボムッレ・スマナサーラ氏(スリランカ初期仏教長老)との対談本という形式をとって、仏教について論じています。
なかなか面白い本なのですが、なかでも驚いたのが、「空即是色は間違い」という項目です。
Posted by: 南華のブログ | February 20, 2007 at 05:07 PM