June 28, 2008

ウ・スセインナ長老によるサイクロン被災者への救援活動

ミャンマーのサイクロン「ナルギス」による被災者救援募金に、皆様からの力強いご支援が続々と届いています。5月23日までに114名の皆様と2団体から138万1500円が寄せられました。これらはウェーサーカ祭において、当日の寄付42万8500円と合わせ、合計181万円として、招待したお坊様のお一人、ウ・スセインナ長老(門司の世界平和パゴダ住職)にお渡ししました。

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写真:サイクロン被災地の村々に救援物資を届けるウ・スセインナ長老一行(上)、被災地の寺院に運び込まれた救援物資(下)

6月3日に日本を発ち、14日までミャンマー入りされたウ・スセインナ長老と、現地ボランティアの代表の方より、もっとも深刻な被害を受けたイラワジデルタ地区における長老方による救援活動の様子を伝えるお手紙と写真をいただきました。以下、ご紹介いたします。

ウ・スセインナ長老のお手紙

謹啓      平成20年6月23日

先日は大変お世話になりました。
私も6月3日に発ち10日間滞在して、14日に帰門致しました。
写真も早くと思っておりましたが、遅れて申し訳ありません。 現地からもお礼の手紙を預かっております。
日本テーラワーダ仏教協会会長様はじめ、田 光礼様、会員の皆様方には大変お世話になりました。
訪ねた地方はボーカレー・ピャーポン地方等に行き、その中の16の村を回り皆様の寄付金を、1316家庭(5031名)の方々に配布して参りました。
私の滞在期間も限られている為、ハインジー島(サイクロンの直撃を受け大きな被害を出したエヤワディ管区の島)へは他のお坊さんにお世話を頼んで行ってもらいました。
米・鍋・フライパン・水・塩・食用油・茶碗・スプーン・排水の機械等を配って参りました。
また被害に遭ったお寺には、特別に寄付金と品物を置いて参りました。
現地の方々も大変喜び、心底感謝致しておりました。 大変簡単とは存じますが、お礼とご連絡にかえさせて頂きます。

皆様のご健康と、ご幸福を心から祈っております。  謹白

ウ スセインナ  拝

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写真:ウ・スセインナ長老とともに救援活動に参加されたお坊様方(上)、お米を炊くための釜など救援物資を運ぶ被災地住民(下)

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写真:救援物資を積んだ船に手を振る被災地住民(上)、救援物資の受け渡しの様子(下)

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写真:サイクロンで吹き飛ばされた村の跡(上)、家を失った被災者たちに届けられた物資(下)

現地ボランティアスタッフ代表、ヤ・ウエ・トン氏からの手紙

日本テーラワーダ仏教協会の皆様

去る2008年5月3日にミャンマーを直撃したサイクロン「ネグリス」により甚大な損
失を被ったミャンマー国民に対する皆様の温かいご寄付に深謝いたします。私どもはウスセインナ長老の指導のもとで、16の村と5031人の住民を擁するイラワジデルタ地区の町、ヒャルポンとボガレーにて支援活動を行いました。米、油、塩、スープ、水、ポット、スプーンなど多くの物資を支給すると共に浄水器を一台設置いたしました。
現在も天候不良で、時に激しい雨や風に見舞われております。このような苦難に際し、皆さまからご寄付をいただきましたこと、そしてご親切に心より感謝したします。
皆様のご多幸とご成功をお祈りしております。

Ya Wai Htun(ヤ・ウエ・トン)
67, タメインバヤン通り、タムウェー町区、ヤンゴン、ミャンマー

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写真:サイクロン被災地をゆくウ・スセインナ長老(上)、長老自ら、被災者に救援物資を手渡しているところ(下)

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写真:サイクロン被災地の仏教寺院。ダンマ・ホールの屋根はあらかた吹き飛んでいる(上)、田から塩水をくみ出すためのポンプを寄付する。向って右がヤ・ウエ・トン氏(下)

「ミャンマー サイクロン被害救援」緊急募金
引き続き、ご協力をお願いいたします。

~生きとし生けるものが幸せでありますように~

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June 26, 2008

「ミャンマー サイクロン被害救援」緊急募金

日本テーラワーダ仏教協会 ミャンマーサイクロン救援募金一次報告

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ウ・スセインナ長老によるサイクロン被災地の救援活動(現地の写真と手紙を掲載)June 28, 2008NEW!!

ミャンマーサイクロン救援募金に、皆様からの力強いご支援が続々と届いています。5月23日までに114名の皆様と2団体から138万1500円が寄せられました。これらはウェーサーカ祭において、当日の寄付42万8500円と合わせ、合計181万円として、招待したお坊様のお一人、ウ・スセインナ長老(門司の世界平和パゴダ住職)にお渡ししました。救援金は地元のお坊様方が合議して、被災者のために有効活用されることになりました。(これはミャンマーで、必要とされるところに必要な援助が届くための、現在考えられる最良の方法と考えました。)

ウ・スセインナ長老は6月3日から14日までミャンマー入りされ、サイクロンの被災地であるボーカレー・ピャーポン地方などの16の村をまわって精力的に救援活動をされました。米・鍋・フライパン・水・塩・食用油・茶碗・スプーン・排水機械などの救援物資を1316家庭(5031名)の方々に配布し、島自体が全壊したハインジー島(サイクロンの直撃を受け大きな被害を出した島)には渡れなかったものの、現地のお坊様に救援物資を運んでくれるように頼み、後日、すべて渡されたと連絡があったそうです。他に被害にあった寺院にも特別に寄付金と品物をお布施されたとのこと。

なおミャンマーサイクロン救援募金は引き続いて行なわれています。皆様の変らぬあついご支援をお寄せください。(2008年6月26日 日本テーラワーダ仏教協会事務局)

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ミャンマー サイクロン被害救援
緊急募金の呼びかけ

ご存じのとおり、ミャンマー(ビルマ)では5月2日から3日にかけて、史上最大のサイクロン被害を受けました。死者は十万人を越え、被災者は数百万にのぼるともされる惨状に対して、一刻も早い救援が求められています。この事態を受けて、日本テーラワーダ仏教協会では、「ミャンマーサイクロン被害救援」の緊急募金を呼びかけることにしました。

2004年12月に起きたスリランカの津波被災に際しては、皆様から500万円近い支援が寄せられ、被災学生の奨学金などとして有効活用されました。軍事政権下のミャンマーでは、海外からの援助はさまざまな制約を受けざるをえません。協会としては正確な情報収集につとめ、義捐金が真に被災者の方々に役立つよう、最善を尽くす所存です。

ミャンマーの法友たちの苦難に際し、皆様のあたたかいご支援をお寄せくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

宗教法人 日本テーラワーダ仏教協会

振込先:郵便振替口座
00120-5-763914 日本テーラワーダ仏教協会

※通信欄に「ミャンマーサイクロン救援」とお書きください。

※義損金のお申し出が殺到しているため、寄付お礼状の送付を省略させていただきます。なにとぞご了承ください。お礼状送付に必要な通信費(はがき・切手代金)分は、日本テーラワーダ仏教協会からの義援金に加算させていただきます。(2008/06/02追記)

~生きとし生けるものが幸せでありますように~

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April 14, 2008

チベット問題について 歩み寄りと和解を願う声明

チベット問題について
歩み寄りと和解を願う声明 >>中国語訳(簡体字)


去る三月十日、チベットのラサで僧侶のデモ隊が武装警察に暴行されたことをきっかけにして、中国各地でチベット仏教徒の抗議行動が起こり、中国当局の弾圧が続いているようです。私たちは同じ仏教徒として、この事態に深い悲しみを抱いています。私たちは中国政府に対して、チベット仏教徒への弾圧をやめて、チベットの宗教と文化が大切に守られるよう、民族政策を改めることをお願いするものです。

一連のチベット情勢を見ると、中国によるこれまでの民族政策は、チベット人の忍耐の限度を越えていたのではないかと思えてなりません。権力の強制で異なる民族を同化し、国民を単一化しようとする試みが決して成功しないことは、文化大革命の悲劇によって、中華人民共和国の政府と一般の方々は痛いほどわかっているではないでしょうか。中国にとってチベット人は少数民族かもしれませんが、それは弾圧の理由になりません。カルト宗教を何らかの理由を付けて取り締まることはあったとしても、昔から伝統を守って宗教を信仰する人々を弾圧してはならないのです。特に仏教は、一切の生命に対する慈しみを実践する、非暴力主義に徹した、政治家にも権力者にも迷惑をかけない宗教です。その仏教は、中国文化の一部でもあります。チベット人は誇り高い民族です。その宗教と文化を尊重し守ることは、中国文化をより豊かにし、世界の注目を中国に集めることにも繋がるのではないでしょうか。中国に暮らすチベット人が、宗教と文化の自由を享受し、幸福に暮らせるよう配慮することは自分たちの責任であると、指導者には理解して欲しいのです。

そのためには、中国政府が感情的になっていては始まりません。あれこれと条件を付けずに、大国らしい堂々とした態度で、チベット仏教のリーダーであるダライラマ法王との対話を再開することが必要だと考えます。 いろいろな民族が、お互いの文化を認め合いながら、なかよく平和的に共存することは、人類共通の理想と言えます。仏教は二五〇〇年前からずうっと、その理想を実現する方法を説いてきた宗教なのです。チベットでの出来事にいま世界中が注目しているのは、チベット仏教徒の平和を愛する生き方が、国や宗教を超えてたくさんの人々の尊敬を集めているからではないでしょうか。「生きとし生けるものが幸せでありますように」という仏教徒の願いは、敵も味方も差別しません。政治的な問題で一時的に対立したとしても、仏教徒は怨みに怨みで返したり、過去にこだわって憎み続けたりはしないのです。そういう仏教を実践するチベットの人々と和解することは、古代から政治の達人である中国にしてみれば、決して難しくないと思います。   

それから、私たちは日本国の政府に対しても、チベットの問題を解決するために積極的に動いてくださいますようにお願いいたします。日本は古代から中国と深い関係を築いてきました。また遠いチベットとも、仏教というご縁で友好関係が結ばれてきました。日本は双方の立場を理解した上で、中立的に、純粋に相手を心配する気持ちで、チベットの問題を解決できるはずです。中国政府とダライラマ法王側の代表者を日本に招いて、和解のための対話の場をもうけるよう努力していただきたいのです。

中国の人々から、「チベットは中国の内政問題だ」という反発が起きていることも知っています。しかし、仏教はすべての人類に向けて説かれた教えです。この世界で仏教徒は少数派ですが、ブッダの道を歩む人々はお互いに心配しあわなければいけません。私たち仏教徒がチベットの人々の苦しみに無関心だとしたら、いったい誰が彼らに手を差し伸べればいいのでしょうか。

しかし、チベットの平和と自由を訴えることは、決して「反中国」活動になってはならないと思います。チベットの苦しみにほんとうに共感するのであれば、中国の人々を含めた、人類全体の幸福を願う、慈しみに徹した行動をするように気をつけなければいけないでしょう。

「私の心は決して動揺しないのだ。また悪しき言葉を私は発さないのだ。また心やさしい者として、慈しみの心の者として、怒りのない者として、私は生きるのだ」(パーリ中部二十一『鋸経』より)

私たち仏教徒のみならず、チベットに心を寄せるすべての人々が、慈しみの心を絶やすことなく、「一切衆生の幸福」という広い視野で考え、話し、行動していくことです。すなわちダライラマ法王が説かれるように、非暴力という「中道」を実践し続けることです。それが問題解決への唯一の道であると、私たちも確信しています。それがブッダの説かれた道だからです。

歩み寄りと和解によって、チベットに平和と自由がもたらされますように。 
生きとし生けるものが幸せでありますように。 

佛紀二五五一年(平成二十年)四月十四日 
宗教法人 日本テーラワーダ仏教協会
会長 小西淳一 
事務局長 佐藤哲朗

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